高齢者によく見られる症状 食欲不振
高齢者によく見られる症状
■食欲不振■
食欲の低下は、体力を更に低下させ、障害や疾病を
引き起こすことにも なります。そして、回復力も低下
するという悪循環になってしまいます。
●脳血管障害、鬱状態、感染症、消化器疾患、代謝異常等
疾病による場合。
*基礎疾患と栄養補給について、医師、看護師、薬剤師、栄
養士で情報の交換を行うようにします。
*メディカルソーシャルワーカーの介入
●機能低下や障害による場合。
(空腹中枢や渇中枢・消化管機能・咀嚼や嚥下・唾液の
分泌量・歯牙の欠損・義歯の不適合)
*咀嚼力の低下や嚥下障害については、その程度に合わ
せた、安全で食べ易い形状のものを提供しましょう。
食品の固さや形状など、本人の希望を考慮しましょう。
*「歯が痛い」「歯がぐらぐらする」「入れ歯が合わない」とい
った状況では、上手に噛むことができません。歯科医師に
きちんと診てもらいましょう。
*口の中が汚れていると味を感じづらいものです。口の中の
菌による口臭や誤嚥性肺炎に気をつけましょう。
かかりつけの歯科医師にきちんと口腔ケアの指導を受け
ることが大切です。
*食べるときの姿勢に配慮しましょう。寝たきりの方でもクッ
ションなどを利用して、ベッドから上半身を起こして、首を
軽く前屈した状態で食べることが大切です。
(顔が少しでも上向きだと飲み込みにくいので、ご自分
でも試してみてください。^^;)
*おいしく食べるためには、脳の神経の7~8割を使うといわ
れているそうです。
つまり、食べる機能を活発にすると、脳の機能まで回復さ
せる働きがあるということになります。
衰えた筋肉や神経の活性化、減少した唾液の分泌促進の
ためには、食前体操を行うことが有効です。
言語療法士など専門家に相談してみましょう。
●孤独感、疎外感、生きがいの喪失、疾病や家族に対する
不安感等、心理的要因による場合。
*食べる環境を整えましょう。
五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)から伝わった刺激は、
情報として脳に集められます。
五感を大いに刺激することは、「おいしく食べる」ことへと繋
がっていきます。
なぜなら、そういった条件を整えることは、おいしい記憶や、
楽しかった想い出を呼び起こす働きがあるからです。
1.楽しい話題で会話をしながら食べたり、数人で会食をす
るなどして、孤食にならない ようにしましょう。
2.料理に合った食器を使いましょう。また、使い慣れた食器
を使いましょう。
腕力のない高齢者に、重たい食器は向かないので、注意
しましょう。
3.食材の色、盛り付け、温度に配慮しましょう。
# 料理の色彩は、食欲に大きく影響します。主菜となる
肉や魚などは、それだけでは 彩り的に寂しいですね。
そこに、赤や黄、緑などのカラフルな野菜を添えること
で、 彩りがよくなり、 且つ栄養のバランスもとれてき
ます。目で楽しめる食事を・・・
# 一般においしいと感じる温度は、冷たいものが10~
15℃、温かいものが60~70℃といわれています。
4.本人の好きな食品を使用し、好みの味付けにすることに
よて、満足感が得られるように工夫しましょう。 。
5.落ち着ける色のカーテンや、テーブルクロス、照明、やさ
しい音楽、食卓に一輪の花、差し支えなければ少量の
アルコール等、 雰囲気作りに努めましょう。
6.室内の温度、換気に気を配って、快適な環境で、ゆったり
した気持ちで、喫食 できるようにしましょう。
●個人の嗜好、その他
*食べるときに、声掛けをするようにしましょう。
*本人の好みを考慮して、消化がよく、少量でも栄養価の
高いものを提供しましょう。
(卵豆腐など口当たりのよいもの、だしを効かせた卵入り
ぞうすい、梅干やしそ、生姜など香りや酸味を生かした
和え物など。
ご飯類や麺類などにかたよらないように、不足しがちな
たんぱく質やカルシウムにポイントを置いて、おかずを
工夫しましょう。)
食欲が出てきたら、徐々に量と種類を増やしましょう。
*水分を十分とるようにしましょう。⇒脱水症状の危険
(おまけ)
※以下は、食欲低下や栄養障害の原因となりうる薬剤だそうです。
(薬のことは専門外ですのでスミマセン^_^;)
多剤併用 ・ 多量の補液 ・ 長期に渡る補液 ・ 強心剤
利尿剤 ・ 抗コリン剤 ・ 非ステロイド系消炎鎮痛剤
抗ヒスタミン剤 ・ 副腎皮質ホルモン ・ 鉄剤 ・ 感冒剤など
※嚥下障害をきたすことがある薬剤
抗コリン剤 ・ 抗ヒスタミン剤 ・ 抗てんかん薬(特にブロアゼアム)
抗精神病薬・ACE阻害剤 ・ Ca拮抗剤 ・ Dopamine作動薬




